菌で土を耕す

当農園の土づくりは、手作りの菌の力を借りて行っています。本で読んだ「えひめAI」という菌を作り、堆肥を作るときに混ぜ、木の根元にまきます。根元といってもぶどうの木の根は3mほどあり、木の周り3m範囲のところ全体にまきます。もともと土の中にいる土着微生物が菌を食べ、微生物の活性化につながり、土が柔らかくなっていきます。また、葉面に散布することで葉面にもともといる微生物も活性化し、葉面をきれいに保ったり病原菌から葉を守ってくれます。土が柔らかくなると、水はけ・保水性がよくなり栄養分も根に吸収されやすくなります。堆肥を入れることでその効果はありますが、それを高めるために菌の力を借ります。

えひめAIは、納豆・ヨーグルト・砂糖・ドライイーストを混ぜて発酵させて作ります。材料がすべて食品で、安心安全ですね。納豆菌・乳酸菌・酵母菌を含み、この菌を微生物が食べることで元気になり、土が耕されていくという仕組みです。当農園で作っている堆肥は、落ち葉を拾い集めたり草を刈ったときの草を集めたものが原料なので、堆肥自体には化学肥料が含まれていません。そして、えひめAIの材料は食品のみで安心安全な上に、この菌を木の根元にまくことで土壌改善につながり、安心・安全でおいしいぶどうをみなさまにお届けすることができるのです。 続きを読む