当農園の出荷時期がいちばん遅い品種である瀬戸ジャイアンツが収穫期を迎えました。瀬戸ジャイアンツはまだ?とたくさんの方をお待たせしてしまっていましたが、待ちに待った収穫開始です。
桃太郎ぶどうで有名な瀬戸ジャイアンツ。桃太郎ぶどうという名前は岡山県桃太郎ぶどう生産組合の登録商標で、組合員以外は使用できません。
桃太郎ぶどうは品種自体は瀬戸ジャイアンツと同じ、組合員であれば桃太郎ぶどうとして販売することができます。
組合員ではない当農園では瀬戸ジャイアンツです。
瀬戸ジャイアンツは岡山県で生まれました。
グザルカラ×ネオ・マスカットの交配で、種無し・皮ごと食べれるぶどうです。
パリッとした食感で、とてもさっぱりした甘さです。
他のぶどうにはない、ぶどうの粒が桃のように割れた形が特徴的です。
岡山県で生まれたぶどうということもあり、栽培面積・生産数量ともに岡山県が日本一!岡山県が日本一を誇る品種、多いですね。
しかしぶどうの出荷量でいえば全国4位、西日本で1位です。
山梨県が1位、長野県が2位、山形県が3位で、山梨県は全国の出荷量の約23%を占めています。
山形県ってわたしの中ではさくらんぼのイメージしかなかったんですが、ぶどうの栽培も盛んなんですね〜。出荷量のランキングは基本的に農協出荷から算出しているので、直売所での販売や最近増えてきたネットショップでの販売は含まれてないと思われます。
当農園もぶどう栽培初心者でありながら、直売所での販売や個人売りが大半で農協出荷は収穫量の半数にも満たないです。
農協出荷は規格が厳しく、1房ずつ重さを計って同じくらいの大きさのものを5キロ箱に詰めていきます。
5キロ箱以外にも2キロ箱やコンテナでの出荷がありますが、初心者のわたしなんてどの箱でも箱に詰めるのに時間がかかりすぎて、やってられない!ってなっちゃいますね。。。
わたしの思う農協出荷のいちばんの利点は、出荷したぶどうがすべて売れ残りなく売れる事。
色がついてなかったり、粒が揃ってなかったり、粒が抜けていたりするようなぶどうは直売所に出すほうが高く売れる可能性もありますが、直売所は売れ残ったら終わりですからね。
手間を考えたら、直売所に出すほうがわたしはやりやすいのですが。。。
出荷可能な4品種がやっとすべて収穫期に入り、収穫期のいちばん早いピオーネはそろそろ収穫が終わりを迎えます。
今年は雨が多かったためか、ピオーネがバンプ病にかかってしまった房が多かったです。
バンプ病は実に黒褐色の斑点ができ、だんだん広がって全体が腐ってしまうもの。
袋かけを行う前の梅雨の時期に病原菌が飛散して、収穫のころに発病するという厄介な病気です。
当農園のぶどうはハウス栽培なので、雨が直接当たることがないため広がりにくいとは言いますが、それでも多かった。。。
町内の露地栽培の方はかなり多い房がだめになったと聞きました。バンプ病を完全になくすのは難しいのだろうけど、来年はもう少し収穫期の期間を短めにできるように農協出荷を増やさないとだめかな。
10月に入っても、東京のいとこからピオーネまだあるよね?とか言われたら残したくなるんだけど。。。
来年からは早めに注文してもらわないと。
長く残しておいたらきれいな房まで病気になってしまうので病気を広げずにきれいなピオーネをたくさん出荷しないとってことですね!
こうやって毎年毎年課題ができて、課題をクリアしたら新しい課題ができての繰り返しなんだろうな。まだまだ勉強がたりない。がんばります!
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