冬を迎えた農家の作業。

12月に入ったと思えば、あっと言う間に年末ですね。
もう年末年始のお休みの方がほとんどかと思います。
ゆっくりと休んでまた年明けから新しい素敵な1年を過ごしましょう!

とっても寒い冬到来です。
個人的に真っ白な雪景色は大好きなのですが、寒いとなかなかいつも通りに動けず、
やっぱり動くのは夏の方がいいなと思ってしまいます。

そんな寒い中でも昼間はおひさまの光でぽかぽか陽気な日もあったりして、そんな日はとっても気分がいいです♪

みなさんは春夏秋冬どの季節が好きですか?
 
 

12月の作業

 

土づくり

 
10月に収穫し終えた樹から順に肥料を撒きました。
「今年もありがとう、来年もよろしくね」そんな気持ちを込めて。

11月頃にぶどうの収穫を全て終え、ぶどうの樹の周りの草取りをします。
草取りを終えたあと、樹の周りにキノコ廃菌床を撒きます。

キノコ廃菌床はご近所のキクラゲ農家さんから頂いています。
キクラゲを収穫し終えた後すぐに頂くので、2.3日後に見るとキクラゲが成長していたりします。
キノコ菌が生きてる証拠です。

ぶどうの樹の周りに廃菌床を崩して撒くことで、土の中の微生物の活性化を助けます。
10センチほど土に混ぜ込むと更に効果があるようです。

キクラゲ廃菌床を撒いて、足りないところには山で拾った落ち葉を敷き詰めていきます。
廃菌床や落ち葉の効果はすごいもので、1年後にまた同じように敷き詰めていく頃には土がふかふかになっています。

拾ったままの落ち葉をそのまま撒くのは抵抗があったのですが、翌年の土の様子を見ると効果を実感できました。
来年はもっとたくさんの落ち葉を拾えるように何か策を考えないと。。。

また来年に向けて、できるだけ土をふかふかにしていきます。
今よりもっともっと美味しいぶどうを皆様へお届けできるよう、今後も試行錯誤してがんばっていきます。
 

落ち葉ひろい

 
12月頃になるとぶどうの樹についていた葉っぱがどんどん枯れ落ちていきます。

落ちた葉っぱは全部拾ってハウスの外へと出します。
落ち始めた頃に拾い始めると、残っている葉っぱが次から次へと落ちてくるので、
ほとんどが枯れ落ちた頃に開始するのが理想です。

でも葉っぱが少し落ち始めると、あー拾わないと!という衝動に駆られます。(笑)
今年は我慢して我慢して、ほとんど落ちたなって頃に開始しました。

外に出す目的は、落ちた葉っぱをそのまま置いていると
葉っぱについているかもしれない病気が広まってしまうかもしれないからです。
病気かどうかは分からないのですが、とりあえず念の為に全て拾います。

拾わずに置いておく場合には葉っぱを土の中に埋めてあげるといいそうです。
埋めただけで本当に大丈夫?って思ってしまうので、
当園では、葉っぱを拾って外へと出しています。

葉っぱがなくなって、ハウスの中はぶどうの樹とぶどうの枝と、樹の周りのキクラゲ廃菌床や落ち葉だけになり、
寂しいような、ほっとするような、来年への期待が膨らむような、いろいろな感情を抱えて眺めます。
 

加温機導入のためのハウス補修作業

 
ぶどうの作業が少し落ち着いたかと思いきや、来年度出荷開始予定の加温ぶどうに必要なハウスの補修作業が始まりました。

加温ぶどうは岩崎農園としては初めての試みです。
ハウス内にハウス加温機(ハウス用の暖房機)を設置し、2月末~4月頃までハウス内を暖めます。

ハウス内を暖めることで発芽を早めて、収穫までの期間を縮めます。
加温機を設置するシャインマスカットのハウスは、7月下旬~8月初旬頃には収穫を開始できる予定です。

加温を始める前にハウスの周りを全てビニールで覆い、保温をします。
ビニールで覆うだけでは真冬の低い気温に対抗できないので、ハウスカーテンという二重被覆もします。

ハウスの天井の下にもう一つ天井を作るイメージです。
天井を低くすることで、ハウス内を暖めるときの効率も上がります。

ハウスを補修するにあたり、ぶどうの枝が伸びたままだと作業しにくいので
加温機を導入するハウスだけ一足先に仮剪定を行いました。
 

仮剪定を行う時期と目的

 
仮剪定はぶどうの葉っぱがすべて枯れ落ちてから行います。
適期は1月頃ですかね。
当園では加温機の導入を行うハウスのみ12月に仮剪定を行いました。
残りのハウスは1月に入ってから行う予定です。

ぶどうの枝の剪定には、仮剪定と本剪定がありますが、
仮剪定をせずに本剪定をすると枝も長く切るのが大変なので、
先に仮剪定を行って本剪定作業の効率をあげるのが目的です。

伸びた枝を少し短めにばしばし切っていきます。
そのあと、枝に1芽だけ残して本剪定をしていきます。
本剪定は1月に入ってからの予定です。
 

 
※写真はニューピオーネの仮剪定後
 
露地栽培の場合の仮剪定は、樹冠面積を減らして枝の上等に雪が積もりにくくする目的もあるようですが、
当園はすべてハウス栽培なので本剪定の作業効率を上げるための準備のようなものになりますね。

当初ニューピオーネの加温を行う予定でしたが、
家族会議で急遽加温品種をシャインマスカットへと変更しました。
なので少し早めの仮剪定もシャインマスカットのハウスを優先して行いました。

加温シャインマスカットは、今のところほとんど農協出荷する予定ではありますが、
ネット販売を行うことになればまたお知らせ致します!
 

農閑期と呼ばれる冬。

 
農作業の少なめな寒い冬。
作業しようにも寒すぎて長時間は続かないのも本音です。。。

来年度は加温機を使うための準備があるため、1月・2月も少しバタバタしそうです。
初挑戦の加温ぶどうにわくわくどきどきしつつ、野菜も少しずつ植えれたらいいなあ。

寒い冬を迎えても、野菜が少しずつ成長しています。
ほうれん草は年末の収穫を目指していましたが、やはり11月の種まきでは間に合わず。
 

 
来年は10月中旬に種まきできるよう、準備してやろうと思います。

今年は初めてミニチンゲンサイを植えてみました。
名前は【シャオパオ】。
かわいい名前でしょ?(笑)

1月に入ってからほうれん草とミニチンゲンサイを少しずつ直売所へ出荷しようと思います。

直売所で大好評の無農薬ほうれん草、ネットショップでの販売を開始致しました。
冷凍保存も可能ですので、ぜひこの機会にお召し上がりくださいませ。

 

2017年度、昨年を大幅に上回るぶどうのご注文を頂き本当にありがとうございました。
また、白餅や豆餅、手作りこんにゃくのご注文もたくさん頂き、重ねて感謝致します。
 

 
豆餅、手作りこんにゃくに関しましては、1月中も大豆とこんにゃく芋がある限りは作る予定です。
お気軽にお問い合わせくださいませ!

 

来年度も、もっとおいしいものを皆様へお届けできるよう、3人で精進して参ります。

それでは、皆様よいお年をお迎えくださいませ。

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