菌で土を耕す

当農園の土づくりは、手作りの菌の力を借りて行っています。本で読んだ「えひめAI」という菌を作り、堆肥を作るときに混ぜ、木の根元にまきます。根元といってもぶどうの木の根は3mほどあり、木の周り3m範囲のところ全体にまきます。もともと土の中にいる土着微生物が菌を食べ、微生物の活性化につながり、土が柔らかくなっていきます。また、葉面に散布することで葉面にもともといる微生物も活性化し、葉面をきれいに保ったり病原菌から葉を守ってくれます。土が柔らかくなると、水はけ・保水性がよくなり栄養分も根に吸収されやすくなります。堆肥を入れることでその効果はありますが、それを高めるために菌の力を借ります。

えひめAIは、納豆・ヨーグルト・砂糖・ドライイーストを混ぜて発酵させて作ります。材料がすべて食品で、安心安全ですね。納豆菌・乳酸菌・酵母菌を含み、この菌を微生物が食べることで元気になり、土が耕されていくという仕組みです。当農園で作っている堆肥は、落ち葉を拾い集めたり草を刈ったときの草を集めたものが原料なので、堆肥自体には化学肥料が含まれていません。そして、えひめAIの材料は食品のみで安心安全な上に、この菌を木の根元にまくことで土壌改善につながり、安心・安全でおいしいぶどうをみなさまにお届けすることができるのです。

納豆菌は有機物の分解がとても得意です。アルカリの分解酵素を出して有機物や汚れなどを分解してくれます。乳酸菌は乳酸などの有機酸をたくさん出し、雑菌の繁殖を抑制します。酵母菌は菌自体の中でアミノ酸をバランスよく整えます。酵母菌の死骸にはアミノ酸・ペプチド・ホルモン・核酸・ビタミンなどが含まれ、死骸が分解されたときたくさんの栄養素が出ます。納豆菌・乳酸菌・酵母菌は人間の体にとても良いことで知られていますが、それが土の中でもとても有効だということです。えひめAIは土着微生物の栄養ドリンクのようなものですね!

えひめAIはもともと河川の水質向上・汚泥の削減のために作られ、えひめAI-1が工業用、いまではえひめAI-2という家庭でも作りやすいものが開発されています。えひめAI-1・2はどちらも効果は同じです。家庭で使用すると浄化槽をきれいに保つことができるようになり、環境保全につながります。台所での油汚れやお風呂の湯あか・カビ、トイレの汚れ・臭い、洗濯物の汚れなどに効果が期待でき、薬剤を使用しなくても家中きれいにできちゃうってことですね!わたしも先日お風呂の残り湯にコップ1杯のえひめAIを入れてみたところ、まず残り湯特有の臭いがなくなっていました。これだけでも驚きでしたが、湯あかもこすらず落ちる感じでした。湯あかに関してはちゃんと落ちているかよくわからないので、いつものようにお風呂用洗剤をかけて洗ってしまいましたが。。。いまあるえひめAIの培養液を二次培養して増やして毎日使ってみたいと思っています。家庭でも農地でも大活躍なえひめAI、ぜひみなさんも作ってみてください!作り方はこちら

当農園では、農薬・化学肥料をほとんど必要としないぶどう作りを目指して、日々努力しております。みなさんの口に入るものだから、安心・安全なものを作りたい。すべては「食べる人みんなを笑顔に」するためです。

※現代農業特選シリーズ2 えひめAIの作り方・使い方 参照

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