花穂整形→摘心→ジベレリン処理

ここ最近はバタバタと花穂整形を終わらせて、摘心を終わらせて、満開を迎えたハウスから順番にピオーネのジベレリン処理を行いました。シャインマスカットも一部ジベレリン処理をしましたが、ハウスの真ん中は熱がこもるのか真ん中だけ早く花が咲いてしてしまいます。。。成長に差がある時は2回に分けてジベレリン処理をします。ぶどう農家のみなさんはいちばん忙しい時期を迎えていると思います

ぶどう作業-摘心-

前回の記事で花穂整形については書きましたが、花穂整形が終わるころには摘心作業をしていきます。わたしが花穂整形をしているときに両親が摘心作業をしてといった感じで同時に進めていきます。摘心は新梢の先を切って新梢の伸びを一旦止めることです。新梢の伸びを抑えることで、花穂に養分がたくさん届くようにします。ぶどうの花が満開になるまでに止めてあげないと、養分が足りずに結実不良を起こしてしまうことがあるので満開になる前に摘心します。逆に摘心が早すぎると満開のころに副梢が伸びてしまって、副梢を止める手間が増えるので、ちらほら花が咲き始めたころに摘心をしていきます。

ぶどう作業-ジベレリン処理-

ジベレリンというもの、ご存知でしょうか。わたしは高校の時に生物でジベレリンというものを初めて知りました。ジベレリン=ぶどうの種無しと覚えていましたが、まさか自分がジベレリンを使う時が来るなんてなんだか不思議な感覚です。ジベレリンは植物ホルモンの一種だそうで、ジベレリン処理を行うと種無しになるだけでなく、粒を大きくしたり成長促進作用があります。

1つずつ手作業でつけます。ピオーネと翠峰は1回処理、シャインマスカットとコトピーと瀬戸ジャイアンツは2回処理をします。

 

ジベレリン処理を行うとみるみるぶどうが大きくなっていくのがわかります。大きくなってきたら形の悪い粒や向きの悪い粒を落としていく摘粒作業をします。いまはピオーネの摘粒作業を進めています。

だんだんぶどうの形に近づいてきています。これからがますます楽しみです。

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ビーグルの子犬が岩崎農園に新しく仲間入りしました!

ここ最近ずっと晴れの日が続いていましたが、やっと雨模様!内心ほっとしています。会社に務めていた時はこんなに直射日光を浴びて仕事することもなかったので、既に夏バテのようになっているわたしです。。。

先週子犬が岩崎家へやってきました!名前は姪っ子が命名してくれて『レオ』になりました。来たばっかりのときは足がガタガタ震えてたりしてましたが、1週間ほどでしっかりしてきました。元気に走り回っています。まだ音に敏感でラジオの音がするだけでもびびっていますが(笑)暑い日はハウスの中はかわいそうなので家でお留守番ですが、きのうは雨でハウスの中も涼しいので、ハウスの中で一緒にお仕事しました。レオくんは下に落ちている枝をくわえたりしてじゃれて遊んでいます。

最近の作業はというと、誘引・摘穂・花穂整形と一気に忙しくなってきています。どの作業もぶどうにとってはとっても大事な作業です。秋に収穫するときのぶどうを想像しながら、1つずつ丁寧に作業しています。

ぶどう作業-誘引-

誘引というのは、伸びてきた新しく出た芽(新梢)を棚に固定していく作業です。新梢が出てくる枝に対して平行にエスター線(ポリエステル樹脂製のプラスチック樹脂線)を何本か張って、そのエスター線に新梢をテープナーで固定します。

新梢を重ならないように棚に固定していくことで、新梢への日当たりが均一になります。基本は20cm程度の間隔をあけて固定していきますが、枝ごとに芽の出方も異なるため、きれいに間隔があけれるところもあれば、間隔がせまくなってしまうところもあります。真上に伸びてしまったり、変な方向へ伸びてしまった新梢はねん枝をして固定します。ねん枝は新梢の基部の節を捻って枝をまっすぐにすることですが、しっかり手で支えてねん枝をしないと基部から折れてしまいます。初めてねん枝をしたときにはびくびくしていましたが、今ではだいぶ慣れてねん枝も素早くできるようになりました!こうやって誘引しておくことで、今後の作業がしやすくなります。

ぶどう作業-摘穂・花穂整形-

摘穂は前回紹介した通り、1新梢1花穂に減らしていく作業です。摘穂をしたあとは、花穂整形といってある程度のぶどうの形を作ります。

最終的にぶどうになるのはこんなに短い!最初はハサミを使ってびくびくしながらやっていましたが、なかなか進まないのでなるべく手だけでできるようにしています。ハサミを持って切って、ハサミ入れに戻してとやっていると効率が悪いので、手だけでやると早くできます。

ピオーネもシャインも花が咲き始めたので、満開になったころ、種無し処理を行います。あとは翠峰と瀬戸ジャイアンツの花穂整形を終わらせないとです。作業のピークを迎えました。おいしいぶどうをお楽しみに!

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小さな小さなぶどうの実が見えてきました。

小さなぶどうの実が見えてきました。これが秋においしいぶどうになるのかと思うと楽しみで仕方ありません。ぶどうの木も子孫を残そうとがんばっております。

最近はもう夏なのかというくらいの暑さが続き、おとといは雨で涼しいをこえて寒くなり、せっかく片付けた冬服を引っ張り出さないといけなくなってしまいました。。。きのうの朝は外に出ると一面が霧で真っ白でした。今日はまた暑くなってますね。

最近の作業は家の周りの草刈り、田んぼの周りの草刈り、ぶどうハウス周りの草刈りと草刈りのオンパレードがメインです。いまのぶどうの作業としては、一通りの芽かきを終えて、次は摘穂という作業があります。最初に紹介した写真に写っている小さなぶどうを花穂と呼び、一つの枝に2〜3個ついている花穂を1つだけ選んで他は落とす作業です。先がとがってぶどうらしい形のものを優先して残します。

中にはこんな形のものもあって、この形だと変な形のぶどうになってしまうので落としてしまいます。そうやって摘穂作業をやりかけていましたが、普及センターの指導員の方が来られて小さな枝は優先してやるべきだけど大きめの枝はまだ触らなくていいと言われました。作業が遅れないように早めにやっていたのが、逆効果でした。。。小さな枝と大きな枝で成長具合が全然ちがうので、小さな枝の摘穂を早めにして大きな枝の成長に早く追いつけるようにしてあげなければならないそうです。来年に向けての課題が既に見えてきて覚えることもたくさんあるけど、両親が農業は何年たっても毎年毎年勉強って言っていたのがわかるような気がします。今年わたしにとっては初めての作業になっていますが、両親的には今年は昨年よりも小さな枝と大きな枝の差が激しいとのことで、芽かきをやりすぎたのかなといった反省点も見えてます。

おいしいぶどうまであと4ヵ月くらい!ここからの作業は一気に忙しくなってくるみたいなので、いちばんの踏ん張りどころです。ブルーベリーの花が散ってブルーベリーの実が見えてきました。アスパラガスの葉っぱはふさふさになりました。今にも倒れそうなので棒で支えてあげてます。春はたくさんの喜びがありますね。

草刈りした後の草の片付け、がんばってきます!

 

ぶどう作業-芽かき-

お昼は暑くて朝晩が冷え込む日が続いていますね。雨が降らず晴れの日が続くのはうれしいですが、昼の暑さが半端じゃなくて夏はどうなるんだろうと今から心配している農業初心者のわたしです。でも、雨が降れば降ったで寒い。。。

わらびやぜんまいやたけのこを収穫し、直売所に出荷してます。たけのこも土に埋まって頭がちょこんと覗いているものを一生懸命掘りますが、これまたすごく力のかかる作業で次の日は腕が筋肉痛に襲われます。そしてきのうは人生で初めて草刈機を使いました。短時間で腕が限界を迎えてしまい、一瞬で終了しましたが。(笑)そんなこんなで毎日のようにいろんなところの筋肉使って筋肉痛になっての繰り返しです。涼しい顔して毎日力作業をこなす両親を改めて尊敬しますね。

ぶどう作業-芽かき-

ここ1,2週間程でぶどうの芽がどんどん伸びています。ぶどうの芽が伸びているときに、たくさん出た芽を1つにしていく作業があります。それが芽かきです。これから一気に暑くなったときに芽が萎えてしまうことがあるので、とりあえずいまの時点では2つほど残していくといいそうです。

写真の上側が芽かき前で下側が芽かき後です。芽の出ている場所や伸びている方向などを見ながら慎重に落としていきます。間違えて全部落としてしまえば「収穫できるぶどうが1房減ってしまう」感覚なので、かなりどきどきします。芽かきの作業は時期が早ければ早いほどいいと言われています。なので既に適期が遅れているような気がして1人で焦るわたしですが、親はそこまで焦らんで大丈夫~と言ってくれています。初めてのことが多く、楽しみ半分・不安半分な最近です。

ここからどんどん芽が伸びて5月・6月に行う作業は「適期を逃せばいいぶどうにはならない」と言われていて、今からちゃんと予習をしていきたいところですが、親も現物がないのに教えるの難しいからある程度でいいよってそんな感じです。初めての作業は緊張することの連続ですが、新しいことを知ったり、新しいことを覚えていったりの繰り返しはとても楽しいものです。

青年等就農計画認定

来年の加温機の導入に向けて、新規就農の申請を進めています。この申請が認定されれば、無利子でお金を借りることができます。この先5年間の収支計画書を作成したり厳しい審査のようですが、加温機が導入できれば御中元でのぶどうの発送が可能になってもっとたくさんのお客様に岩崎農園のぶどうを利用してもらえることになるので、必ず成功させたいところです。わたしは農地も、農業の知識も、ありがたいことに両親からすべて受け継ぐことができますが、いま農業に興味があって、新しく農業を始めたい方にはこんな制度を利用して、不安が少なく就農できるのでぜひ利用して若い方にも就農してもらいたいです!わたしに分かることならお答えできますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

これからどんどん暑くなってきますので、みなさまもどうか熱中症にはお気をつけください!

 

ぶどう栽培-冬の間の作業-

気が付けばもう冬も終わり、春がやってきてしまいました。とは言っても、吉備中央町はまだまだ朝と夜はかなり冷えます。そんな寒さに凍えながら今年は電気毛布に頼らず、湯たんぽもせず、冬を越してみました。きっと寒すぎて限界がくると思ってのチャレンジでしたが、12月末からのいちばん寒い時期を乗り越えたらぜんぜん大丈夫でした!そんなこんなで、収穫後~3月までのぶどう作業について紹介します。

冬の間はやることないと思われがちな農業ですが、バラ栽培をしていたときなんて冬の間にも加温してバラを咲かせていたのでわたしの両親は年中無休+お泊り禁止状態でした。母の実家がある広島に行くときも父だけ岡山に残りバラの作業という感じで家族全員で旅行とかもほとんど行ったことないんですよね。ぶどう栽培になってからも、バラ栽培のときに比べれば落ち着いてはいますが、やはり毎日何かしてます。大変だよねって言われるけど、それを楽しめているからこそ、結婚してからずっと農業で生きてきたんだと思います。 続きを読む